スリーピング・ウイスキーキャット

まだまだぺーぺーの下戸が、主にウイスキー愛を語るメモ。 Sometimes I write something about Japanese whisky in my poor English.

キリンウイスキー 富士山麓 Signature Blend

キリンウイスキー富士山麓Signature Blendをテイスティングしました。

https://drinx.kirin.co.jp/whisky/fs/fssignature/

結論から申し上げますと、普通の富士山麓がmp3の音質ならSignature Blendはハイレゾ音源。

どういうことかというと、普通の富士山麓も安価なウイスキーとしては十分おいしいのですが、それぞれの樽の最高のピークをチョイスしてブレンドしたSignature Blendは香りの華やかさや伸びが違います。

キリンの通販サイトでしか取り扱いのない本品ですが、ぜひお試しあれ。

リニューアルされた、「ザ・ネイキッドグラウス」(ブレンデッドモルトウイスキー)

ようやくAmazonでも、ブレンデッドモルトにリニューアルされた「ザ・ネイキッドグラウス The Naked Grouse」が取り扱われるようになりました。

https://www.amazon.co.jp/dp/B004APZ1NW

 

グレーンウイスキーも入ったブレンデッドウイスキーだった旧ボトルに比べると、シャープでモルティな香りがするような気が。ただ、正直いって余程感覚が優れていないとなんとなく違いがあることはわかるものの言語化するのは難しいかと思います。

カラメルっぽい特徴(というとネガティヴで人工的な印象を与えて怒られてしまう)トフィっぽい麦芽糖を焦がしたようなモルティな香り、ダークチェリーでつくったジャムやイチジクのドライフルーツを思わせるシェリー樽由来の香り、フィニッシュにほんのわずかなヤニのような残り香と渋みを感じさせます。

総評としては、シェリー系を前面に出したモルトウイスキーをこれだけ安価で楽しめれば大満足です。

バーボン樽で熟成のブレンデッドモルトウイスキー、モンキーショルダーとともに、ほぼ三千円のリーズナブルなブレンデッドモルトウイスキーといえます。

より上質で高価なシェリー樽のシングルモルト銘柄と比べてしまうと少々チープに感じられるでしょうが、値段以上の価値はあります。

個人的には常備しておきたいボトルの一つです。

富士御殿場蒸溜所ピュアモルトウイスキー試飲(vsモンキーショルダー)

キリンの通販サイトDRINXで販売されている、富士御殿場蒸溜所ピュアモルトウイスキーを試飲しました。

https://drinx.kirin.co.jp/whisky/fg/puremalt2/

価格は三千円ほどで、500ml、度数40度、スティルポットでのモルト原酒とパテントスチルでのモルトウイスキー原酒(と呼んでいいのか微妙ですね。ニッカのカフェモルトみたいな原酒です)をおそらくはフォアローゼスのバーボン樽で仕込んだであろう本品。

同価格帯で700ml、40度でバーボン樽仕込みのブレンデッドモルトスコッチ、モンキーショルダーと飲み比べてみましたが、モンキーショルダーの方が断然出来がいいです。

テイスティングして飲み終えるときの刺激感がピュアモルトウイスキーは強い気がしました。

まだまだテイスティンググラス一脚ずつの比較ですので、今後、富士御殿場蒸溜所ピュアモルトウイスキーが化ける可能性もなくはないと思いたいです。

ストレート・バーボンの人気は、歴史的にみればそんなに長くない?現行バーボンだって美味い!

純正で、フルボディでリッチなテイストのストレート・バーボンが消費者に受け入れられている時期というのは案外短いんだな、と『バーボンの歴史』という本を読みながら思った次第です。

バーボン・ウイスキー - Wikipedia

 

ストレート・バーボンは、禁酒法や戦争などの影響で、製造量や売り上げが大きく左右されてきました。

ストレート・バーボンとは呼べないイミテーションウイスキーブレンデッドウイスキー(スコッチのブレンデッドとは違う、純正バーボンと比べると粗悪品)が市場の大半を占めたあこともありました。

また、アメリカのベビーブーマー世代でウォッカブームが起こった頃は、蒸留の度数を上げて古樽も使うライトウイスキーと呼ばれるものなどが蔓延していて、ライトウイスキーは「ウイスキー風味のウォッカ」などと呼ばれていたそうです。

今やライトウイスキーやイミテーションウイスキーを好んで飲む人はいないでしょう。

フルボディでリッチなテイストのストレート・バーボンを必要としている期間は、アメリカ人のニーズによって、歴史年表を書いたならば飛び石のようになります。

朝鮮戦争の戦争特需でウイスキーの需要が伸びると予想したとあるメーカーが、戦争が早めに終わったため、長期熟成物の在庫をはけさせるために日本市場に超熟モノを売りつけたとも聞きます。

なお、バーボン業界が停滞していたとき(1970年代)に、本格的なバーボンへの回帰の先鞭をつけたのは、メーカーズマークだと言われています。

そして、メーカーズマークの成功にヒントを得たのか、ジムビームのスモールバッチ商品やブラントンといった高級志向のバーボンが人気になったというのが概略です。

 メンチ切ったワイルドターキーのオールドボトルなど、バーボン低迷期にも美味しいバーボンを生産者たちは作り続けてきたのでしょうが、最近のスモールバッチシリーズもストロング、フルボディの美味いウイスキーを作っていると個人的には思います。

ザ・ネイキッド・グラウス、ブレンデッドウイスキーからブレンデッドモルトウイスキーにリニューアル

シェリー樽系ブレンデッドウイスキーの代表格、ザ・ネイキッド・グラウスがブレンデッドモルト(ピュアモルト)にリニューアルされるそうです。

scotchwhisky.comこれまでのネイキッドグラウスも好きだったので、心配もありますが、期待に胸躍らせています。

 

これで、バーボン樽熟成のブレンデッドモルトのモンキーショルダーと、シェリー樽熟成のブレンデッドモルトのネイキッド・グラウスの二本柱が確立されたと言っていいでしょう。

早く手に入れたいなー。

アメリカン・ウイスキーに惚れ直しました。

アメリカン・ウイスキーに惚れ直しました。そのきっかけは飲むときのグラスにありました。

まず、ビーム家の先代ブッカー・ノウと、跡取りフレッド・ノウの写真をご覧ください。

サントリーのホームページより引用。 クラフトバーボンの思想 サントリー )

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 ブッカー・ノウ

 

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フレッド・ノウ

 

両者とも小ぶりなブランデーグラスのようなスニフターグラスを使って、テイスティングをしてるようですね。

実は、このグラスの形状が、私の知る限り、上等なアメリカン・ウイスキーの魅力を最大限引き出すものだったのです。

早速、小ぶりなブランデーグラスを手に入れて、ブッカーズ、ノブクリーク・シングルバレルリザーブ、ノブクリーク・ライを試飲してみました。無論、ストレート。

スコッチ用のグレンケアンのテイスティンググラス以上にバーボンやライウイスキーの香りを引き出してくれます。ショットグラスやロックグラスは何をかいわんやです。

ウイスキーは、写真のノウ親子のようになみなみ注ぐことはしません。30mlから50mlで十分です。

グラスの底に広がったウイスキーから放たれる香りが、グラスの口の部分に集中して、鼻をあてればかぐわしい香りが胸いっぱいに広がります。

これまでにない嗅覚の体験で香りだけで酔ってしまいそうになりつつ、ゆっくりチビチビとアルコール度数のひときわ高いストレートのウイスキーを味わいます。

樽の中で熟成されたキャラメル、バニラのような甘みとタンニンのビターさが口いっぱいに広がります。

まさに至福の時間。

かくして、わたしはアメリカン・ウイスキーの虜になったわけです。いままで不勉強ですみませんでした。

また、アメリカン・ウイスキーに惚れ直したきっかけのもう一つに『バーボンの歴史』という書籍の存在があるのですが、そのご紹介はまたいずれ。

Kindle Unlimitedで釣り雑誌や普段読まない本を読み漁っているこの頃

いやあ、便利ですね、Kindle Unlimited。

ぼくは和式毛鉤釣り(テンカラ)をするので、西洋式毛鉤釣り(フライフィッシング)の雑誌を読むことが多いですが、他にも将棋の本、アウトドア系の雑誌、スポーツ用自転車の雑誌も読んでいます。

普段読まない本を、正当な対価を支払って読むっていうのはいいことだと思います。

ウイスキー関係の書籍が充実してくれれば、なお良いのですが。。。