スリーピング・ウイスキーキャット

まだまだぺーぺーの下戸が、主にウイスキー愛を語るメモ。 Sometimes I write something about Japanese whisky in my poor English.

グラスのお話ージョニーウォーカーのグラス付きギフトボックスが届きました(ゴールドラベルリザーブとプラチナムリザーブ)

告白しますと、恥ずかしながら、これまでウイスキー用のテイスティンググラスを持っていませんでした。

チューリップ型っぽい有田焼の湯飲みやロック用のグラスでなんとかここまでやってきましたが、やはり琥珀色に輝くウイスキーの美しさと香味を同時に堪能するにはテイスティンググラスが欠かせません。

とはいえ、テイスティンググラス単体で買うのはついためらってしまっていました。

そこで何気なくAmazonで「ウイスキー グラス」などの単語で検索をかけると、ジョニーウォーカーがグラス付きのギフトボックスを期間限定で出しているではないですか。日本のお歳暮や欧米のクリスマスシーズンに合わせたものでしょうか。

価格帯ごとに異なるグラスがついているということで(もちろん商品のグレードにグラスの高級感も比例します)、写真を見ながら、一見して明白にテイスティンググラスの付いたプラチナムラベルと、見ようによっては飲み口がやや細まっているゴールドラベルの2つを注文しました。

 

日本語版のジョニーウォーカー公式サイトにギフトボックスの紹介がされていないので、Amazonのリンクを貼っておきます。

Amazon.co.jp: キリン ジョニーウォーカー プラチナムラベル18年 ギフトBOX 700ml: 食品・飲料・お酒

Amazon.co.jp: キリン ジョニーウォーカー ゴールドラベル リザーブ ギフトBOX 700ml: 食品・飲料・お酒

 

ラチナムラベル付属のグラスは、飲み口が細く、脚の付いた、まぎれもないテイスティンググラスでした。イタリア製の無鉛クリスタルガラスで出来ていて、容量は170ml。

ゴールドラベルリザーブ付属のグラスは、丸みを帯びてやや飲み口にもカーブがかかっていますが、香りを閉じ込めるほどのものではありませんでした。少し期待外れ。日本製のソーダライムガラスで出来ていて、容量は360ml。

正直、ゴールドラベルリザーブギフト付属のグラスはテイスティンググラスとは呼べないでしょうが、プラチナムラベルのグラスはあまりに華奢なので、普段使い用と贅沢用で使い分けることになりそうです。

ブランドロゴもさりげないオシャレ感を醸し出しています。

 

この二つのラベルは今まで手を出したことがなかったので、新しいグラスで心ゆくまで香りと味を堪能したいと思います。

 

追記

ゴールドラベルリザーブのボトルを開けて、付属のグラスでテイスティングしてみました。

ほんのりと柑橘類の皮を思わせるエレガントな香り、スムースなのにリッチな味わい。定番のジョニ黒よりもピート香その他のクセが少なく、万人受けする仕上がりだと思います。付属グラスは十分に実用的ですし、ボトルも美しいです。

贈答用には十分に喜ばれるものだと、個人的には思います。

ブレンデッド・スコッチ12年物の比較雑感/ジョニーウォーカーとバランタインの場合

さて今回はジョニーウォーカーブラックラベルとバランタイン12年を比較しながら、いろいろと雑感を書き連ねていきたいと思います。

ジョニーウォーカーは世界ナンバーワン、バランタインはナンバーツーの売上げを誇る名門ブランドで、ブレンデッド・スコッチを語る上で避けては通れません。

ウイスキーをはじめたい方は、この2つを飲めば、どんな方向性のウイスキーが自分の好みかわかる、、、かもしれません。

 

まずは、ジョニーウォーカーブラックラベル。

JOHNNIE WALKER

ある年代以上の方々には説明不要だと思いますが、”ジョニ黒”の愛称で親しまれ、戦後日本では長らく高級スコッチ・ウイスキーの代表格として君臨してきました。

スモーキーな香りとともにドライフルーツなどの華やかな香り、主張しすぎないけれどしっかりとした甘みとわずかなビターさ。舌と鼻をフルに集中させれば、スコットランドの数多くの特徴的な原酒の個性に気づかされるウイスキーです。

正直言って、はじめてジョニーウォーカーブラックラベルを飲んだときは、「これが戦後庶民の憧れだったのか。今飲むとスタンダードすぎる。。。」と恥ずかしながら思ってしまいました。しかし、飲めば飲むほど前述のような香り・味わいの虜になってしまい、今では当初の感想を抱いた自分を恥じています。世界一愛されるスタンダードな味わいには、それにふさわしい理由があるんだと実感しました。

 

続いて、バランタイン12年。

[Ballantine's] 香るウイスキー バランタイン

バランタインといえば、「ザ・スコッチ」とも称される17年物が伝統的に有名です。

しかし、12年のコンセプトは17年のコンセプトとはまったく別物です。

もともと(旧)バランタイン12年は2003年に日本で人気の水割りに合うブレンドとして売り出された比較的新しい商品です。そして、リニューアルを経て現在のバランタイン12年にいたります。

旧12年は飲んだことがないので比較できないのが残念ですが、テイスティングノート等を見る限り、大幅な方針変換はないようで、ちょっと変わった程度のようです。

ピートはきつくなく花の蜜のような香りに、クリーミィな舌触りが広がります。

なお、バランタインの日本での正規輸入・商品展開はサントリーが担当していますので、「水割りに合うブレンド」というコンセプトは日本側のオーダーがあったのではないかと邪推します。ちなみに水割りやハイボールを推してくる日本のマーケティングはあまり好きじゃありません。。。

まあ、そんな話は置いておいて、バランタイン12年は、香味としてはジョニーウォーカーブラックラベルと対極にありながらも、やはりバランスのとれた素晴らしいブレンデッド・スコッチです。

トゥワイスアップにして、肩の力を抜いて楽しむには、一番好きな銘柄です。

 

ところで、ジョニーウォーカーバランタインを比べたときに面白い違いがあります。それはブレンダーです。

ジョニーウォーカーは化学の博士号をもったブレンダーが揃っています。

対するバランタインのブレンダーは「叩き上げ」です。

こういう違いが、ブレンディングへのアプローチの違いや、それぞれの「らしさ」の違いを生み出しているのでしょうか?

 

世のウイスキー愛好家がシングルモルトに熱狂しがちな中、私がブレンデッドのことを好きなのは「ブレンダーのアート」に思いをはせることが出来るからなのかもしれません。

 

なお、ジャパニーズのブレンデッド・ウイスキーの12年物はスコッチと比べて値段が倍以上しますね。

スコッチの場合は自社所有でない様々な蒸留所の原酒を使えますが、そのような商習慣のないジャパニーズだとやはり使用できる原酒に制約があるのでやむをえないのかもしれません。

また、ジャパニーズの12年物の場合は流通量を増やせない代わりに精鋭の原酒を用いているようにも思えます。値段に見合うプレミアム感を出すように頑張っているように思えます。

ニッカウヰスキー、"フロム・ザ・バレル"と"ニッカ カフェグレーン"

さて、いろいろと悩みましたが、このブログで最初にご紹介するウイスキーはニッカウヰスキーの"フロム・ザ・バレル"と"ニッカ カフェグレーン"にしようと思います。

長文になりますので、手っ取り早く感想の結末をご覧になりたい場合、読み飛ばして記事の最後までスクロールしていただければ幸いです。

 

まずはニッカ公式の商品紹介。

 

フロム・ザ・バレル|商品紹介|NIKKA WHISKY

ニッカ カフェグレーン|商品紹介|NIKKA WHISKY

 

【総評】

  • 「グレーンはブレンデッドの脇役」という偏見を”ニッカ カフェグレーン”は覆す
  • ”フロム・ザ・バレル”の他に類を見ない美味さの秘訣は、カフェグレーン原酒にあり(?)
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このブログについて(私とウイスキーの略歴)

このブログは、ウイスキー歴のまだまだ未熟な私が、ウイスキーの魅力やレビューなどについて語るものです。

正確性や公平性には十分気を付けるつもりですが、的外れなことやいい加減なことが書かれているかもしれませんのでご注意ください。

 

私がウイスキーに興味を持ち出したのはNHKのドラマ「マッサン」によるウイスキーブームが来る少し前、2013年から2014年くらいだったでしょうか。

きっかけは、ニュースか何かで「ジャパニーズ・ウイスキーが世界で人気に!」という話題に触れたことですかね。

もっとも遡れば、2011年くらいに職場の上司のすすめで一度ウイスキー(スコッチのシングルモルト年代物。銘柄は当時まったく知らなかったので覚えてません。。。)をごちそうになったことがあり、そのときは「美味しいけど、(経済的にも度数的にも)飲みづらいお酒だな」と思った程度でした。

元来、飲み会の席での最初のビール一杯でへろへろになるほどの下戸な体質の私でしたが、不思議とウイスキーは嗜む程度に飲むことができ、なんとかここまでやって来ました。

最初の方は最もポピュラーなジャパニーズの某銘柄を試して、「うっ、、、舌に合わない。私はウイスキーに向いていないのでは?」と思ったこともありましたが、ウイスキーブームにより関連書籍やウェブ上の情報も充実してきたおかげで、美味しいウイスキーに巡り合うことが増え、そこからはウイスキーの魅力にハマってしまいました。

 

さて、それではウイスキーの世界へと足を運んでみましょう。飲みすぎにはご注意を。