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スリーピング・ウイスキーキャット

まだまだぺーぺーの下戸が、主にウイスキー愛を語るメモ。 Sometimes I write something about Japanese whisky in my poor English.

ブレンデッド・スコッチ12年物の比較雑感/ジョニーウォーカーとバランタインの場合

スコッチ・ウイスキー ブレンデッド・ウイスキー

さて今回はジョニーウォーカーブラックラベルとバランタイン12年を比較しながら、いろいろと雑感を書き連ねていきたいと思います。

ジョニーウォーカーは世界ナンバーワン、バランタインはナンバーツーの売上げを誇る名門ブランドで、ブレンデッド・スコッチを語る上で避けては通れません。

ウイスキーをはじめたい方は、この2つを飲めば、どんな方向性のウイスキーが自分の好みかわかる、、、かもしれません。

 

まずは、ジョニーウォーカーブラックラベル。

JOHNNIE WALKER

ある年代以上の方々には説明不要だと思いますが、”ジョニ黒”の愛称で親しまれ、戦後日本では長らく高級スコッチ・ウイスキーの代表格として君臨してきました。

スモーキーな香りとともにドライフルーツなどの華やかな香り、主張しすぎないけれどしっかりとした甘みとわずかなビターさ。舌と鼻をフルに集中させれば、スコットランドの数多くの特徴的な原酒の個性に気づかされるウイスキーです。

正直言って、はじめてジョニーウォーカーブラックラベルを飲んだときは、「これが戦後庶民の憧れだったのか。今飲むとスタンダードすぎる。。。」と恥ずかしながら思ってしまいました。しかし、飲めば飲むほど前述のような香り・味わいの虜になってしまい、今では当初の感想を抱いた自分を恥じています。世界一愛されるスタンダードな味わいには、それにふさわしい理由があるんだと実感しました。

 

続いて、バランタイン12年。

[Ballantine's] 香るウイスキー バランタイン

バランタインといえば、「ザ・スコッチ」とも称される17年物が伝統的に有名です。

しかし、12年のコンセプトは17年のコンセプトとはまったく別物です。

もともと(旧)バランタイン12年は2003年に日本で人気の水割りに合うブレンドとして売り出された比較的新しい商品です。そして、リニューアルを経て現在のバランタイン12年にいたります。

旧12年は飲んだことがないので比較できないのが残念ですが、テイスティングノート等を見る限り、大幅な方針変換はないようで、ちょっと変わった程度のようです。

ピートはきつくなく花の蜜のような香りに、クリーミィな舌触りが広がります。

なお、バランタインの日本での正規輸入・商品展開はサントリーが担当していますので、「水割りに合うブレンド」というコンセプトは日本側のオーダーがあったのではないかと邪推します。ちなみに水割りやハイボールを推してくる日本のマーケティングはあまり好きじゃありません。。。

まあ、そんな話は置いておいて、バランタイン12年は、香味としてはジョニーウォーカーブラックラベルと対極にありながらも、やはりバランスのとれた素晴らしいブレンデッド・スコッチです。

トゥワイスアップにして、肩の力を抜いて楽しむには、一番好きな銘柄です。

 

ところで、ジョニーウォーカーバランタインを比べたときに面白い違いがあります。それはブレンダーです。

ジョニーウォーカーは化学の博士号をもったブレンダーが揃っています。

対するバランタインのブレンダーは「叩き上げ」です。

こういう違いが、ブレンディングへのアプローチの違いや、それぞれの「らしさ」の違いを生み出しているのでしょうか?

 

世のウイスキー愛好家がシングルモルトに熱狂しがちな中、私がブレンデッドのことを好きなのは「ブレンダーのアート」に思いをはせることが出来るからなのかもしれません。

 

なお、ジャパニーズのブレンデッド・ウイスキーの12年物はスコッチと比べて値段が倍以上しますね。

スコッチの場合は自社所有でない様々な蒸留所の原酒を使えますが、そのような商習慣のないジャパニーズだとやはり使用できる原酒に制約があるのでやむをえないのかもしれません。

また、ジャパニーズの12年物の場合は流通量を増やせない代わりに精鋭の原酒を用いているようにも思えます。値段に見合うプレミアム感を出すように頑張っているように思えます。