ウイスキーに一滴の水を加えるだけで香りが途端に開く、というお話について
へたくそな英語で、ジャパニーズ・ウイスキーを紹介する記事を書いていたら、文章の推敲に時間がかかり、ブログ更新が滞ってしまいました。
その記事は他日を期すことにして、今日はちょっとしたことだけど、それなりに大事な話を。
ウイスキーを飲み始めてからは、それぞれの個性に合わせてストレート、ロック、トゥワイスアップなどで飲み、香味の変化を楽しんでいました。
しかし、「一滴の水を加えるだけでウイスキーの香りが花開く」というお話は信じ切れていませんでした。
だって、ウイスキーのアルコール度数は40度からせいぜい60度台。ほぼ半分水です。そこに一滴の水が混じって何が変わるのか、と。
これは完全に中学だか高校レベルの理科の知識が抜け落ちていたがゆえの誤解でした。
仕組みは忘れましたが、アルコールと水が混じると熱が生じますね。その熱のためにウイスキーの香りが立ち昇るわけです。
これは、水が多すぎては、生じる熱を冷ます結果となるわけで、だからこそ「一滴の水」なんですね。
先細のテイスティンググラスを用いると、その香りの差は歴然です。
なお、水を入れるタイミングが早すぎるたりロック用のグラスなんかだと香りはあっという間に逃げます。ご注意を。