アメリカン・ウイスキーに惚れ直しました。
アメリカン・ウイスキーに惚れ直しました。そのきっかけは飲むときのグラスにありました。
まず、ビーム家の先代ブッカー・ノウと、跡取りフレッド・ノウの写真をご覧ください。
(サントリーのホームページより引用。 クラフトバーボンの思想 サントリー )
ブッカー・ノウ
フレッド・ノウ
両者とも小ぶりなブランデーグラスのようなスニフターグラスを使って、テイスティングをしてるようですね。
実は、このグラスの形状が、私の知る限り、上等なアメリカン・ウイスキーの魅力を最大限引き出すものだったのです。
早速、小ぶりなブランデーグラスを手に入れて、ブッカーズ、ノブクリーク・シングルバレルリザーブ、ノブクリーク・ライを試飲してみました。無論、ストレート。
スコッチ用のグレンケアンのテイスティンググラス以上にバーボンやライウイスキーの香りを引き出してくれます。ショットグラスやロックグラスは何をかいわんやです。
ウイスキーは、写真のノウ親子のようになみなみ注ぐことはしません。30mlから50mlで十分です。
グラスの底に広がったウイスキーから放たれる香りが、グラスの口の部分に集中して、鼻をあてればかぐわしい香りが胸いっぱいに広がります。
これまでにない嗅覚の体験で香りだけで酔ってしまいそうになりつつ、ゆっくりチビチビとアルコール度数のひときわ高いストレートのウイスキーを味わいます。
樽の中で熟成されたキャラメル、バニラのような甘みとタンニンのビターさが口いっぱいに広がります。
まさに至福の時間。
かくして、わたしはアメリカン・ウイスキーの虜になったわけです。いままで不勉強ですみませんでした。
また、アメリカン・ウイスキーに惚れ直したきっかけのもう一つに『バーボンの歴史』という書籍の存在があるのですが、そのご紹介はまたいずれ。